余剰な自家電力を有効活用。出力抑制の対策としてマイニングを実験的に導入

太陽光発電事業者にとって、余剰な自家電力をどう消費するかは重要な課題です。FIT(固定価格買取制度)価格が下落した場合、売電価格にも期待できないケースがあるでしょう。
当事例は、中国地方で太陽光発電事業を行うお客様へ、マイニングの自動制御システムを導入した実証事例です。弊社が開発した小型液冷マイニングユニットを用いて、自家電力でビットコインをマイニングする有効活用のシステムを構築しました。
導入企業情報
- 業種:太陽光発電事業(自家消費型)
- 地域:中国地方
- 発電規模:10kW程度の低圧から、50kW程度の高圧発電所を複数運営
- 設置時期:2022年秋ごろ
背景と話題
- FIT価格の下落により、売電收益が減少
- 発電の自家消費に限界があり、より有効な利用法を模索
- 出力抑制が必要な時間帯の電力を「その場で資産化」できる手段として、SKYHASH JAPANのマイニングユニットを実験的に導入
SKYHASH JAPANの提供ソリューション


時間帯別に電源をON/OFFできるスケジューリング機能を実装。毎日の発電のピークタイムにあわせてマイニングを自動制御できるかたちを構築しました。太陽光発電の無駄な稼働を防ぎ、高利益を得られるシステムをご提供しました。
Liquid Cooling Mining Unit (Small-scale)について
- 自社開発の小型液冷マイニングユニット
- Shell Heat Transfer Oilを使用した高効率な熱排出システム
- 音も振動も少ないため、農地や住宅地隣接でも設置可
- 発電のピーク時間帯に連動して自動動作が可能
導入効果(実証ベース)
- 自家電力を使用してBTC(ビットコイン)を採掘。自家電力の新たな活用手段を実証
- 農地や施設隣接でも対応可能な静音型ユニットでの運用成功
- 今後の複数拡張も見据えたプロトタイピングとしての設置・評価を実施